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事故米問題

 事故米問題、
老人ホームや小中学校の給食に使われていたことが判明しましたね。

 「愛知県教育委員会は19日、新潟県長岡市のでんぷん製造業「島田化学工業」から仕入れた汚染米を使用したオムレツが県内の小中学校などの給食として提供さ れていた、と発表した。県内の計37市町村に上り、03年度からの5年間で延べ45万食が提供されていたという。健康被害は確認されていないという。(9月20日毎日新聞)」
9月20日毎日新聞

 前太田農水相が言っていたように、
メタミドホスなどが含まれていたとしても、濃度が低いし、
今まで何年も事故米が転売されていたにも関わらず、
健康被害の記事はありませんでしたから、まず心配ないかとは思います。

 「太田誠一農水相は19日、事故米不正転売問題をめぐる農水省の対応が食の安全に対する国民の不安を招いたとして、福田康夫首相に辞表を提出した。福田首相は受理し、政府は午後の持ち回り閣議で町村信孝官房長官を臨時代理に充てることを決定した。農水省の責任を回避するような発言をした白須敏朗事務次官も同日に引責辞任し、農水省は閣僚と次官が同時に退く異例の事態となった。

 「太田誠一農水相と白須敏朗事務次官の農水省トップの2人がそろって辞任したが、事実上は福田康夫首相による更迭だった。とくに白須氏に対しては、事故米の不正転売をめぐる同省の不手際が明らかになっても「役所の論理」を振りかざし責任を回避するような発言をしたことは看過できないことだった。太田氏の場合も、消費者軽視の発言をしていたことを問題視し、躊躇(ちゅうちょ)することなく受け入れた。また、24日の内閣総辞職や、近く予想される次期衆院選を控え、与党のダメージを最小限に抑えるため、早期の「けじめ」をつける必要もあった。(9月20日産経新聞)」
9月20日産経新聞

 失言により、太田農水相が辞任と白須事務次官が更迭。
かなり厳しい裁定かも知れません。
でもそれだけ事態はかなり深刻です。
失言は国民の怒りに火を注ぐ結果になりますよね。

 農水省は事故米流通先のリストを発表しましたよね。
「 三笠フーズ(大阪市北区)の汚染米転売問題で、流通先の業者・施設名を公表した農林水産省のリストには、流通実態のない業者を誤って表記するなどのミスが続出。「消費者の食の安全確保」を考えての公表だったが、同省や各地の農政事務所には17日、業者らの怒りの電話などが相次いだ。同省には前夜から同日までに、健康被害を心配する消費者からのものを含め約400件の電話があった。

 無関係なのに、リストに間違って表記された熊本県八代市の種苗店「肥後屋種苗本店」は、「汚染米とまったく関連のない商品を取り扱っており、迷惑だ」と激怒した。同店によると、12日に九州農政局消費安全部の職員が「事故米が流通した可能性がある」として来店したが、近くにある別の米製品製造店との間違いに気付いた。ところが、16日に公表されたリストには、店名が記載されていた。(9月18日毎日新聞)
9月18日毎日新聞

 「米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が不正転売した汚染米の流通先377社が公表された16日、新たに明らかになった菓子メーカーや米穀販売店などでは、風評被害に対する不安が渦巻いた。公表に反対していた業者もあり、「突然公表するなんて納得できない」と、農林水産省の対応への怒りの声も上がった。
汚染米の流通先として公表された奈良県広陵町の「小原製菓」。今年1~8月に入荷したもち米計約24トンの中に事故米が混入していた可能性があると、仕入れ先の米穀店から連絡を受けた。おかきに加工済みだったため、8日、商品の残留農薬について検査に出し、10日には農水省奈良農政事務所の立ち入りを受けたが、メタミドホスなどの成分は検出されなかったという。

 小原勇社長(54)は「検査結果から事故米はなかったと考えている。にもかかわらず、社名が突然公表されたことは納得いかない。われわれは被害者なのに」と憤った。
~中略

 公表された高齢者施設にも波紋は広がった。

 大阪府池田市の特別養護老人ホーム「伏尾荘」ではこの日朝、委託先の給食大手「日清医療食品」からの連絡で公表方針を知った。瀬戸智恵子事務長は「なるべく公表は避けてほしかった」と不満を述べながらも、「汚染米の流通が分かった段階で入所者の家族に文書で説明している。改めて混乱を呼ぶようなことはない」と話した。

 一方、同府門真市の特別養護老人施設の施設長は「今回の公表で名前が挙がった特別養護老人施設には、入居をためらうお年寄りや家族も出てくるのでは」と不安を漏らした。(9月16日ニュースiza)」
9月16日ニュースiza

 「 「三笠フーズ」(大阪市北区)の汚染米転売問題で、農水省は17日、転売先として実名を公表した業者のうち、汚染米とは知らずに購入した業者に、発表に踏み切った理由などを記した文書を送付した。文書は、町田勝弘・総合食料局長名で、17日付。公表後の売り上げ減少に悩む業者からは「わび状にもなっていない」などと怒りの声が出ている。

 文書では、業者の実名公表に至った理由を「消費者の方々の不安解消と信頼回復を最優先にした」と説明。「公表された事業者の方々は、三笠フーズと異なり、事故米穀であることを知りながら生産・販売していたわけではないことを国民の皆様に周知しているところです」と、理解を求めている。(9月19日毎日新聞)」
9月19日毎日新聞

 「 三笠フーズの事故米の不正転売問題で19日、太田誠一農相と白須敏朗農林水産事務次官が相次いで辞任した。事故米流通先として実名公表の対象となった業者は風評被害も出始めた逆風と混乱のまっただ中。内閣総辞職を24日後に控えた農水相の「駆け込み辞任」に、失望や怒りが噴出した。

 「彼らは逃げれば済むが、私たちは逃げられない。これから先が心配だ」。宮崎県美郷町の和洋菓子製造業「日向庵」の川村義幸社長(62)は憤る。「農水相はリスト公表の際に、『政治生命をかけて公表する』と言ったが、命がけなのは私たち」(9月21日産経新聞)」
9月21日産経新聞

 流通先としてリストに載せられた業者は売上大幅ダウンするでしょうし、
死活問題ですよね。
中小企業など下手したら倒産の憂き目に遭うかも知れませんよね。
ただ、リスト公表に関しては多くの消費者が賛成しているようです。

 Yahooクリックー事故米の流通先は適切だった?
Yahooクリックー事故米の流通先は適切だった?
60%以上が適切だったと答えています。

 リスト業者の社員や家族など、
さらに学校や老人ホームなど、リスト表示されない方がよかったという、
直接的、間接的な利害関係にある人は、適切ではなかったと当然のごとく答えるでしょう。
だから、利害関係が少ない一般人だけがアンケート対象だったら、
リスト表示が適切だったと答える人が多くなるのではないでしょうか?

 もちろん、事故米と知らずに加工販売した業者にとっては、
解せないかも知れません。

 確かに自社で抜き打ち検査して、メタミドホスなど危険物質は入ってなかったとか、
自分達は被害者だと憤慨する気持は分かりますが、
事故米混入の可能性があるというだけであっても、
その製品を消費者に売り続けておくわけにいかないですよね。
結局、そんなことしていて、何か問題があったら、
今度は被害者だなんて言ってられませんよね。

 大手は逸早く、回収を打ち出しました。
大きな損害でしょう。
中小企業など、そんなことすれば資金繰りが出来ないかも知れません。

 でも厳しいことを言えば、自社の責任であろうがなかろうが、
消費者の信用を大きく失ってしまいました。

 ここは、リスト公表されて憤慨するよりも、
信用を取り戻すことが先決ではないでしょうか?
間違ってリストとして公表されたりと、問題もあったようですので、
正確なリストとして最終版があります。

 消費者からすると、業者がリストを公表されて憤慨しているのは、
業者は、消費者の安全より自社の売上の方が大事なんだと思えます。
さらに会社の信用を傷つけるように思います。

 消費者にとっては、万一であっても、
メタミドホスなど混入していた製品を食べて、
中毒などを起こすのは、販売業者ではなく消費者ですもんね。

 ただ、リストを見ましたが公表の仕方にも、かなり問題があります。
何県の和菓子製造業の株式会社○○と出ていました。
これでは、この会社で製造した全ての製品に、
事故米が混入していると思われてしまいます。
米を原料に使っていない製品も、消費者は事故米のイメージから買わないでしょう。
全ての製品が安全ではないと分かっていても、
消費者にとっては、どの製品が安全なのか分からないから、
その販売業者やメーカーの製品全てを買わないように思います。。

 どうしたらいいのでしょうか?
私はこんなふうに思います。
まず、事故米を使用した製品の回収、破棄は、
リストに公表されてしまった業者の責任です。
でも事故米混入の可能性のあった製品の回収、破棄を終えたら、
プレスリリースなどで、メディアで流してもらったほうがいい。

 事故米混入の疑いのあった製品は何々で、
消費されてしまった分を除いてどれだけ回収したと。

 そうでないと、公表されたリストの影響で、取引先も敬遠するでしょうし、
消費者は、その会社が製造した製品の何でもかんでも全てが、
事故米混入の疑いがあると思って、いつまでも敬遠してしまうでしょうからね。

 ここでちょっと視点を変えます。
この事件、農水相の責任問題とか、三笠フーズがどうとか、流通先がどうのとか、
ちょっと事件の本質を見失っているように思います。

 次の農水相には是非頑張って欲しいと思います。
何を頑張って欲しいというかというと・・・。

 「農水省の調べでは、三笠フーズの汚染された事故米は、50もの中間流通業者を経由し、消費者に食品として届いていた。次々に転売が繰り返されるうちに、汚染米という事実は分からなくなり、価格は何十倍にもつり上がった。コメを転がす“タンブリング・ライス”で同社が得た利益は少なくとも8000万円とみられる。多くの仲介業者が介在する業界の商慣習と複雑な流通経路が“事故米ビジネス”を許し、食の安全が脅かされることになった。

 「仲介業者で転売を繰り返すのは、昔からの商慣習。コメ業界に出回る“クズ米”をみんなで転がしていれば、出所が分からなくなるし、自然に値段が上がる」。米穀業界を担当する農水省幹部は、そう事情を説明する。

 食品用の米は通常、国内の米農家から買い取ったJAを通じて、メーカーや小売店などに届く。仲介業者が介在する余地は少ない。しかし、JAの段階で「食べられるが質が悪い」と判断されるなどしたコメは、通常の流通ルートから外され、多くの米穀会社や仲介業者の取引対象となる。

 こうした米は、次々に転売が繰り返され、加工などされたうえで、消費者のもとに届く。ある業者は「そのうちに、どういう経緯で流通したコメか分からなくなる」と実情を明かす。(9月16日ニュースiza)」
9月16日ニュースiza

 このタンブリングライスのタンブルはtumbleのことだと思います。
転げ回るとかいった意味。記事では転売を繰り返した米という意味だと思います。

 「米扮加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)による不正転売問題で、同社の事故米の中国産もち米が食用として給食業者などに流通していた問題で、三笠フーズから末端小売業者に至るまでに少なくとも7業者が仲介していたことが11日、分かった。

 この中には、ペーパー会社や伝票操作だけを行った業者も介在。複雑な流通システムを経ることで、事故米を正規米に転化させる洗浄工作をしていたとみて、農林水産省や関係自治体が調査を進めている。

 農水省や各自治体などによると、政府や商社などを通じ三笠フーズに流れた事故米のうち、もち米の一部は当初、佐賀県唐津市の業者に流れた。同県がこの業者を調べたところ、平成19年11月から今年8月にかけて「人工のり原料」の取引を行った伝票記録があったことが判明。しかし、この業者に倉庫などはなく、商品自体も運ばれていなかったという。

 さらに、この伝票には福岡市内の米穀仲介業者に販売された記録があったため、福岡県の担当者がこの業者の住所地を訪ねたところ、ここにも事務所や倉庫はなく、ペーパーカンパニーだったことが分かった。(9月11日ニュースiza)」
9月11日ニュースiza

 これがたぶん、事故米の現況になっているのではないでしょうか?
これというのは、マネーロンダリングならぬ、ライスロンダリング。

 外国産米や事故米を、国産米や食用米と変換するだけの、
ペーパー会社も存在していたそうです。

 倉庫も運搬も何もなし、伝票上、外国産米が国産米に、事故米が食用米に、
変わる不思議なペーパー会社。

 とかく、中間業者が多くなると、調査にも期間とコストが必要になってくるので、
調査が及び難い。
しきたり上か、故意にか知りませんが、複雑な流通システムになっている。
おかげで調査も及ばないし、いつも事件が発覚するまで、
既に問題の製品は流通してしまっている。

 今、米だけでなく、産地偽装が食の世界で、
しょっちゅうというほど新聞の紙面をにぎわしますよね。

 今回の事故米の仕入れ値は、食用米の15分の1ほどだと記事にありました。
ということは事故米買って食用米として売れば儲かるというのは、
私のような”馬鹿ピンチョビン禿げチョビン”の私でも判る仕組み。

 ペーパー会社でライス洗浄して、
国産米の食用米として売ることが出来て、
かつ経由する会社が多ければ捕まることがないと思えば、
会社として傷つかないから、
なかなかこういった犯罪は減ることがない様に思います。

 ペーパー会社だけでなく、人がやっている会社もありますが、
この産地偽装やライスロンダリングをしている会社を許してはいけません。

 今回、消費者はもちろん、リストに挙げられた加工製品業者のほとんども、
自社が使用していた米が国産米の食用米と信じていた。
それらの会社に卸した会社もそう信じていた。
そうやって、どんどん前に戻ると、
ある所で、実は海外米の、しかも事故米だったと、
変わってしまった実態があるようです。

 事故米だから問題になりましたが、産地偽装などでもそうですよね。
消費者は国産ウナギとして買いました。
でも、そのうなぎを販売した人も国産と信じてました。
だけど、元にどんどん戻ってみると、実は国産ではありませんでしたという仕組みです。

 食において、これだけ偽装が多いのは、
多くの会社が仲介している複雑な流通システムの中で、
流通のどこかで簡単に書き換えられ、
それに気づかれずに、儲けを出せる仕組みに問題があるように思います。

 事件が起きる度に業者を取り締まっても、
食の産地偽装や事故米を食用米と書き換える犯罪は減りません。
その結果、しょっちゅう、新聞の記事になる。
農水省はぜがひでも、
この食の流通の仕組みにメスを入れて、溜まった膿を出して欲しいものです。

 マネーロンダリングは、洗浄されたお金を使用しても法的に綺麗なだけでなく、
紙幣自体も汚染されている訳ではないですよね。

 それに対して、ライスロンダリングは伝票上、
国産米の食用米として売られていても、汚染米は汚染されたままですから、
食べた消費者に害を及ぼす可能性があります。
それだけに、徹底的にメスを入れて膿を搾り出して欲しいものです。

 食の流通のシステムが変わらないと、
食の安全は、いつまで経っても、安全どころか危険なままです。
騙されて購入して食するのは消費者で、
下手したら健康に被害を受けるのも消費者ですもんね。

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コメント

 かなさん、米(コメ)ありがとうございます。
励みになります。とっても嬉しいです。o(*^▽^*)o
学校での調べ物頑張ってくださいね!

投稿: 1歩 | 2008年10月27日 (月) 21時56分

事故米について今学校で習っていて偶然このホムペを見ました。凄く事故米に対して考えているんだと、よく分かりました。学校の授業にも役に立ちます。本当にありがとうございました。

投稿: かな | 2008年10月26日 (日) 22時09分

事故米について今学校で習っていて偶然このホムペを見ました。凄く事故米に対して考えているんだと、よく分かりました。学校の授業にも役に立ちます。本当にありがとうございました。

投稿: かな | 2008年10月26日 (日) 22時09分

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